ジブシるとは?

これが、明日を担う高校生の現状です。

出典:公益財団法人 日本財団 第62回18歳意識調査「国や社会に対する意識(6カ国調査)」(2024年2月)
出典:公益財団法人 日本財団
第62回18歳意識調査「国や社会に対する意識(6カ国調査)」(2024年2月)

ニートやフリーター、引きこもり、格差の拡大、機会の不均等・・・
若者の「仕事」や「教育」めぐる問題は、どうすれば解決できるのでしょう?

若い世代が、今よりもう少し将来に希望を持ち、自分に自信を持てれば、
そして、意志ある進路選びをできれば、日本はもっと元気になるはず。
そのために私たちが出した答えは、高校でのキャリア学習の機会を創ることです。

将来について考える

将来について考える
「きっかけ」さえあれば

私たちがキャリア教育について活動を開始したのが2011年。
生まれてきた環境によって左右されることなく、将来について考える「きっかけ」さえあれば、自分に自信を持ち、自分の将来について肯定的なイメージを持つことができるのではないか。そんな思いを持ち、学校でのキャリア教育をスタートしました。

今と未来がつながる授業の様子

今と未来がつながる授業

ジブシるでは、
大学生スタッフが中心となって
高校を訪問します。

「総合的な学習の時間」や「LHR」等の授業枠で、キャリア学習を行っています。高校生から、「興味のある分野」や「進路についての悩み」の話を引き出し、少し年上の先輩が、「大学生活で熱中していること」や「高校の頃の失敗・成功体験」を語りかけます。

やりたいをみつける!

2時間の授業を受けた高校生は
たくさんの”きっかけ”をつかみました。

01兵庫県神戸市 1年

もっと自分について知る必要があると思った。 そして、自分に何ができるか、自分は何が好きか、自分は何をしたいかを考え、色んなことにチャレンジして視野を広げたいと思うようになった。

02和歌山県紀の川市 1年

きっかけは待つのではなく、自分からだと教えてもらいました。
話を聴いて、適当で何もやる気のない自分の心が少し動かされた気がしました。

03兵庫県三田市 1年

普段、大学生とお話する機会がない分、たくさんの発見があり、今後に活かそうと思いました。
部活の話や共感できる話、たくさんしていただいて自分も変わらないといけないんだと改めて実感でき、今後に期待できました。
ありがとうございました!!

04 滋賀県草津市 1年

先輩の話を聞いて、大変な事を色々乗り越えて、今の姿があるんだと思いました。私もこれから色んな事があると思うけど、前向きに頑張っていきたいと思います。

05京都府宇治市 1年

今まで興味の無かったことや、やりたくなかったことも、自分から進んでやっていきたい。
まずは、大学や専門学校のオープンキャンパスに行って学校の雰囲気を見て感じてみようと思います。

06大阪府茨木市 2年

私も海外ボランティアをしてみたいと思いました。自分の視野を広げたいです。
「自分は自分でしかない」その言葉がとても響きました。
自分にしかないものをいかせる仕事がしたいです。
ありがとうございました。

07兵庫県稲美町 2年

自分は今まで本気になって何かをしたことがなかったけれど、先輩たちの話を聞いて、本気で挑戦したいことが見つかりました。
失敗を恐れずに本気で努力しようと思いました。

一歩先をゆく
"先輩"が動機づける

ナナメの関係

先輩が動機づける「ナナメの関係」

高校生たちに本音で語ってもらうために、鍵になるのが「ナナメの関係」です。親でも先生でも友達でもない、利害関係が少なく、年齢が近い関係だからこそ高校生の心に響きます。少し年上の「先輩」に憧れ、刺激を受けることで、彼らを動機付けているのです。

先輩が動機づける「ナナメの関係」の図
 関西圏の中学校や高校で、累計7万人以上の生徒に授業を届けました様子

関西のべ300校の高校で
約7万人の生徒の背中を押してきました

事業の開始から10年以上経過し、
累計300校以上で実施!

関西圏の中学校や高校で、累計7万人以上の生徒に授業を届けました。

ジブシるの授業

ジブシるの授業の流れ

「ジブシる」とは、主に高校生の将来への可能性を引き出し
将来への行動へと動機付けることを目的とした、キャリア学習プログラムです。

対象
高校生
スタッフ
大学生・専門学生などボランティアスタッフ
内容
対話型ワークショップ
時間
90~150 分程度
場所
兵庫・大阪・京都・和歌山・滋賀の高校等
備考
主に「進路」や「総合」など授業の枠をいただいています
先輩と本音で話す様子

“親”や”先生”には本音は言いにくい。”友達”にははずかしくてまじめな話なんてできない。そんな高校生と本音で話し合うことができるのが、少し年上の「先輩」です。

「ナナメの関係」の図

利害関係が少なく、年齢が近い関係性だからこそ、高校生の心に響き、将来に向かって一歩を踏み出すきっかけになります。このような「ナナメの関係」を最大限活用するために、ジブシるは、「座談会」「先輩の話」「約束」の3つのパートで構成されています。

座談会

座談会

「座談会」は高校生の話を
大学生スタッフが聞く時間です。

授業のはじめに、高校生6~10人に対して、1人の大学生スタッフがついて班をつくります。大学生スタッフは高校生と身近な話や関心事、進路ついての悩みなどを質問していくことで、考え方や価値観を引き出し、「高校生の今」を掘り起こしていきます。

高校生の考え方や価値観を引き出す様子

高校生は今の自分を見つめ直すことで、今の自分の感情や考え方を洗い出し、頭の中を整理することが出来ます。大学生スタッフは高校生を褒めるコミュニケーションを心掛けることで、「自分にも出来るかも」「ちょっとやってみようかな」という意欲を引き出し、高校生の背中を押していきます。何か行動を起こすきっかけをつくるコミュニケーションのことを「チェッキング」と呼んでいます。

先輩が話す様子

先輩の話

「先輩の話」は大学生スタッフから
高校生に話をする時間です。

大学生スタッフ数名が、「部活」「進路」「友人関係」などのテーマで、自分のこれまでの体験について紙芝居形式でプレゼンテーションを行います。高校生は興味のある話を選び、聞きに行きます。内容は、成功体験だけでなく、挫折した体験や高校時代の自分への後悔、大学生活で熱中していることなど様々です。

先輩の話の一例

01

中学校を卒業するまで、何もかも「何となく」でうまくいってきた。だけど、高校で1年留学に行って、英語を話せないことで初めて挫折を経験した。そんな自分を変えたくて、自分から動いて、努力してみたら毎日がもっと充実し始めた。

02

いつも成績トップクラスの優等生だったけど、実は、「勉強ができる」という周りからのイメージを守ることに必死で毎日苦しかった。だけど、大学で色んな友達と出会ったことをきっかけに、本当に自分がやりたいことをやるようになって、毎日が楽しくなった。

03

何かを最後までやり遂げたことがなくて、自分に自信がなかった。頑張って失敗するのが格好悪いと思っていた。だけど、大学生になって、友達の影響でヒッチハイクを始めた。何度も心が折れそうになりながらも最後までやり遂げたことで、初めて自信が持てた。

大学生スタッフの発表の様子

高校生にとって、少し年上の先輩である大学生スタッフの等身大の体験を聞くことは、”刺激”や”憧れ”になります。
将来を考える際のひとつのサンプルになるとともに、「なりたい自分像」を見つける手がかりにもなります。

約束

約束

「約束」とは、授業の最後に
目標を設定する時間です。

授業を通して見えてきた目標や興味関心などを具体的な行動につなげるために、「今からできること」をカードに書き込みます。先輩と「約束」することで、授業で感じたことを日常生活につなげます。

大学生スタッフと約束を結ぶ

高校生は自分の将来について考え、なりたい自分像が見えてきた中で、「どうすればなりたい自分になれるのか?」を大学生スタッフと一緒に考えます。最後に「今からできること」をカードに書き込み、高校生と大学生スタッフは約束を結びます。目標をたてるだけではなく、先輩と一緒に「約束」を結ぶことで、高校生は自分の将来に向かって、一歩を踏み出していきます。